「マイファニーバレンタイン」(ヴォーカルver)を聴く

今から20年以上前、当時大学生だった自分は友人と二人でジャズの生演奏が聴けるBARに入り浸っていた。たぶん大阪、神戸の店は大体網羅したと思う。暇を見つけては手当たり次第という感じだった。そんな2月のある日、場所は大阪、兎我野町の老舗LIVEハウス。ある女性シンガーのLIVEに出くわした。その方はジャズのスタンダードナンバーを関西のあちこちで箱付きのミュージシャンをバックに歌うというスタイルで活動されていた。年齢は20代後半~30代ぐらいだったか。スラッと背が高く比較的低いトーンの声だったと思う。彼女は「バレンタインデーは過ぎてしまったけど」という前置きの後に「MY FUNNY VALENTINE」を歌い始めた。その日は確か平日の何でもない日で客入りはまばら。しかし彼女にはそんなことなど関係なかった。まさに入魂の熱唱。終始目を閉じたままで曲の最後には頬に涙がつたっていた。自分は友人と二人、呆気にとられた。彼女はその後涙のことは一言も触れずに最後までステージを務めた。あれから20年以上の歳月が流れ今になって思うことは曲の持つ力が彼女をそのようにさせたのではないか、と。

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Bjork Gudmundsdottir & Trio Gudmundar Ingolfssonar『Gling-Glo』1990年

歌っているのはビョーク。このアルバムのこの曲を聴いて上記の話しを思い出したということで(こじつけでスミマセン m(__)m )。


Bjork - My Funny Valentine, Reykjavik,1990 [Part 6]

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『the fabulous baker boys』1989年

アメリカ映画『恋のゆくえ~ファビュラス・ベイカー・ボーイズ』 主演女優のMICHELLE PFEIFFERが歌ったバージョンも素晴らしい(有名だけど)。この映画もホントに良いので未見の方は是非。


My Funny Valentine from Motion Picture The Fabulous Baker Boys

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RICKIE LEE JONES 『GIRL AT HER VOLCANO』1983年

アナログ盤は10インチサイズでジャケットの絵といいRICKIEの作品の中でも一際異彩を放つこのアルバム。名唱といえばCHET BAKERかこれだろう。


Rickie Lee Jones - My Funny Valentine