1980年代にイギリスで発祥したネオアコブームは世界規模のムーブメントとなり、その影響は日本でも広がり始める。Janeの「Its a fine day」は当時CMソングに起用された。
Jane『Its a Fine Day』1983年
Jane - Its A Fine Day - (Official Video, 1983)
2010年代に入り、ネオアコ系のリイシュー盤はコンピものも含め相当数出回っている。THE MAN UPSTAIRSはかなりの前評判で期待したがいいのは数曲だった。
THE MAN UPSTAIRS『Home from the Picnic』2016年
The Man Upstairs - Country Boy (7inch)
今回のブログのためにラフトレードや4ADの当時の音源を聴き返してみたが正直、あまりいいとは思えなかった。80年代の“あの頃”じゃなきゃ良さが伝わらないのかも知れない。それで厳密にいえばネオアコレーベルではないキッチンウェアからPREFAB SPROUT。彼らの1stは発売時期や内容から考えてネオアコのカテゴリーであろう。
PREFAB SPROUT『SWOON』1984年
Prefab Sprout - Cruel (w/ Lyric)
ネオアコレーベルの一つ、エルが日本で知名度が高かったのは創始者のMIKE ALWAYが小山田圭吾とトラットリアというポリスター系レーベルを主宰していたからだろう。そのエルの看板アーティストだったのがLOUIS PHILIPPE。
Louis Philippe『Appointment with Venus』1986年
Louis Philippe - If you're missing someone
『Appointment with Venus』のジャケットって実物は凄く美しい紫色。
ネオアコブームの日本への影響を考えた場合、最も重要に思えてくるのは後に登場してくる渋谷系ミュージシャン達が軒並みその影響下にあったことではないか。
彼らは今でもJポップ市場のトップランナーであり、その影響力が絶大なのは言うまでもないことである。