9月、お目当てのLIVEを観に上京した際、ネオソウル系のCDを10枚程購入した。地方に住む者にとってたまに東京へ行った時は行きたい所が色々あれど、結局レコード屋巡りになるという悲しい性(さが)である。今回はその時に購入したいくつかと今年印象に残ったネオソウルアーティストを取り上げることにする。
RC&The Gritz『The Feel』2016年
このアルバムはホントに繰り返し聴いたのでオススメ。特に「Never Enough」のリズムのループが癖になって抜け出すのに苦労した。
BRANDON WILLIAMS『Ⅻ』2014年
デトロイト出身のプロデューサー兼マルチミュージシャンBRANDON WILLIAMSの初リーダー作。「Leave Love Be」のホーンセクションを担当しているのはMOONCHILD。
Brandon Williams - Leave Love Be (feat. Alex Isley) Lyric Video
MOONCHILD『PLEASE REWIND』2015年
自分にとってネオソウルといえばMOONCHILD。彼らについてはいずれまた詳しく取り上げることにする。
Moonchild - 'All The Joy' (Official Video)
JEFF BERNAT『The Gentleman Approach』2012年
JEFF BERNATは韓国系アメリカ人でネバダ州出身ということなのでネイティブのようだがアルバムを聴くとネイティブな気がしない。いかにもアジアに住んでR&Bが好きで、という感じ。サウンドイメージと彼のルックスとのギャップが凄いが本場を外から研究する直球ド真ん中感に好感が持てる。
BRAXTON COOK『SOMEWHERE IN BETWEEN』2017年
一年以上前にYouTubeでLIVE動画を見つけ、アルバムが出るのを待っていたBRAXTON COOK。本業はサックス奏者だが声が良くて歌うのが好きなようだ。
Braxton Cook - Somewhere in Between
CHARLOTTE DOS SANTOS『CLEO』2017年
ERYKAH BADUが苦手というか嫌いだ。あの独特の声の出し方が気に入らない。でもERYKAHが登場してから彼女のような歌い方のシンガーが増えたような気がするのだが気のせいか。CHARLOTTEも明らかにERYKAHフォロワーなシンガー。「GOOD SIGN」はいつの時代の曲か分からないような摩訶不思議な雰囲気の曲でこの曲だけでアルバムの購入を決めた。ERYKAH度がマシなのも良い。
Charlotte Dos Santos - Good Sign
WONK『CASTOR』2017年
WONKは今年、『CASTOR』『POLLUX』という二枚のオリジナルアルバムとTHE LOVE EXPERIMENTとのコラボアルバム、TELONIOUS MONKのトリビュート、堀込泰行のリミックスと凄い量のレコーディングをこなしている。『CASTOR』の「PROMISE」という曲が凄くいいがこんなストレートなシティポップならいとも簡単にサァーと出来てしまいそうで恐ろしい。底知れない実力のバンドだ。
THE LOVE EXPERIMENT『THE LOVE EXPERIMENT』2016年
2010年にボストンで結成され、現在はNYを拠点に活動しているTHE LOVE EXPERIMENT。このアルバムは出てすぐ購入して愛聴していた。彼らの魅力は浮遊感溢れるエレクトロニックな音とKIM MAYOの妖し気なヴォーカル。
The Love Experiment - Body | Sofar NYC
6月にアップされた彼らの最新LIVE動画(Sofar NYC)の再生回数は12月23日現在、715回。本国アメリカでも全く無名ってことだ。
WONK × THE LOVE EXPERIMENT『BINARY』2017年
うれしい組み合わせのコラボアルバムが発売された。これを機にTHE LOVE EXPERIMENTも日本のネオソウルファンの間で認知が広がればと思う。来年1月、この二組によるLIVEが東京と大阪で予定されている。自分もチケットを入手しており初来日のTHE LOVE EXPERIMENTが今から楽しみだ。
WONK × THE LOVE EXPERIMENT “BINARY” TRAILER