2022年の振り返り

今年一年を振り返ってみると去年に比べライブに足を運んだ回数は増えたけれど夏フェスに行かない自分としては“良さげ”な外タレは夏フェスに集中しており結果としてほとんど国内アーティストを観ていた印象がある。そんな中、今年下半期からジャズの旧譜ばかり聴いていてそのきっかけになったのが今年観た数少ない来日公演の一つであるBRUNO PERNADAS。

外タレライブは一昨年のEZRA COLLECTIVE以来。久々に感動が戻ってきたような気がした。実は以前にこのブログにて彼らのことをチラッと取り上げたことがありその時の印象通り相当ライブ数をこなしてきているのが分かるくらいバリバリのライブバンドだった。音楽性はジャズやボサノヴァSTEREOLABにそっくりな曲もあったりしてごった煮路線。特徴的だったのは曲中でBRUNOが延々とギターソロを繰り広げる場面が目立ったことだ。この感じは「何だったかな?」と。確か自分が忘れているだけで過去に体験したことのある感覚である。ライブ中から考えていて結局気付かず終わってからも考えていた。あの感じは何だったか?と。そしてはたと閃いた。モードジャズだ、と。ベースとドラムが同じフレーズを淡々と繰り返す中、BRUNOがガンガン弾きまくる。これはモードジャズに近い、と。そこから自分の中でモードジャズの再考が始まることになった。

BRUNO PERNADAS『those who throw objects at the crocodiles will be asked to retrieve them』2016年


Bruno Pernadas-Spaceway 70/Electrico/Antena 3

 

モードジャズの回を振り返った時、いきなり「So What」のライブバージョンから始めたのはいかがなものかと。前振りとしてとっつきやすい曲から始めればよかったかなぁと思っている。例えばこんな曲からー

A Tribe Called Quest『The Low End Theory』1991年


A Tribe Called Quest-Jazz(We've Got)Buggin'Out(Official HD Video)

 

今年来日したアーティストの中でUNDERWORLDの公演が中止になったことを覚えている人はいるだろうか。正確にいえば中止ではなく延期になったのであって大阪は9月30日に振り替え公演が行われたけれどその日は偶然にも他のアーティストさんのチケットをすでに取っていて行けなかった。東京公演は平日だったのでジエンド。縁が無かったと思うしかない。そのことを記憶にとどめておくため「ポリリズム」でも貼っておく。

UNDERWORLD『A Hundred Days Off』2002年


Underworld-Two Months Off

すいません、間違えました。「Two Months off」でした...

 

このブログを始めた時から何となくシティポップとか古いソウルとかがマイブームでそういう曲を貼る機会が多かったのも頷けるところなのだがもっと前からずっと好きだったジャズであったりハードロックであったりを取り上げたことは今年の変化かも知れない。ハードロックでいうと今年の一枚はMEGADETH『THE SICK,THE DYING...AND THE DEAD!』。

MEGADETH『THE SICK,THE DYING...AND THE DEAD!』2022年

彼らは約30年前決まっていた武道館コンサートが中止になり来年忘れ物を取りに来るがごとく武道館でコンサートを行う。ぜひ成功して欲しいものだ。自分は大阪公演に行くけど。


Megadeth-We'll Be Back:Chapter 1

 

今年ラストはFreeTEMPO「DREAMING」。

FreeTEMPO『SOUNDS』2007年

FreeTEMPOもずっと好きで新譜が出るたびに必ずCDを買ってた。最近はサブスクにて海外向けに発信しているそうな。海外のリスナーが聴くとJ-POPであるとは思えないんじゃないか。


FreeTEMPO「Dreaming」MV(2007)