ポップス耳で聴くジャズの名演

ポップス耳ってどんな耳かというと、

モードジャズというカテゴリーをややこしくしているJOHN COLTRANE『IMPRESSIONS』。

JOHN COLTRANE『IMPRESSIONS』1963年

フリージャズといえば世相的なイメージだと学生運動とか映画だったらATGとか文学だと作家中上健次の諸作品とか。中上の『岬』『枯木灘』等はフリージャズを文字起こしして物語世界に落とし込んだようなイメージ。ポップス耳で聴いた時の評価、感想等はあらかじめ拒否しているような演奏である。大学生の頃フリージャズのJOHN ZORNって人のライブを観たことがあってモノ凄いことは確かだけどこれは音楽ではない、と思った。ヴィレッジヴァンガードの「IMPRESSIONS」は15分あるけど未聴の方はぜひ聴いてみて欲しい。当ブログで書かれていることが歴史的評価が定まっている名曲に対する戯言であるかどうか。貼り付ける動画は静止画でフリージャズ15分はキツいのでERIC DOLPHYが参加している7分弱のものを。これでも十分中身は伝わるライブ映像である。


John Coltrane Quartet with Eric Dolphy-"Impressions"

THE AHMAD JAMAL TRIO『THE AWAKENING』1970年

9月に京都磔磔にてカクバリズム20周年企画ライブに行った際、mei eharaさんの出番前に会場で流れていたのがこの曲。AHMAD JAMALはMILES DAVISが初めてバンドメンバーを固定しようとした時にRED GARLANDより先に声が掛かったピアニストであることは有名な話である。この曲はピアノの低音や早弾きの抑揚に凄味が感じられる曲でmeiさんの音楽とは全く繋がらない雰囲気が逆にいい感じだった。磔磔で聴く「Stolen Moments」最高!


Stolen Moments

福居 良『SCENERY』1976年

“ジャズの名演”とは我ながら何と漠然としたテーマであることか。そんなの挙げればキリがないエンドレスであることはいうまでもないので今回はこれで打ち止めにする。熱い演奏ならこの曲、真冬にSUMMERなのだ。


Early Summer