・GUIRO「MAGIC LOVE」 オリジナル=フィッシュマンズ
『SWEET DREAMS for fishmans』2004年
未だ脈々と続くフィッシュマンズトリビュート。数あるカバーの中でもこれは破壊力、ナンバーワン。カバーソング全般を見渡しても、その昔TVで放送された岡村靖幸の「SWEET MEMORIES」と双璧である、と思っている。
・KLIM「Sun Ray」 オリジナル=JOE THOMAS「COCO」
KLIM『BEACHSEASON』2018年
一応これはカバーソングということにしてBUDDAHA BRANDでお馴染みの曲。
・SONIA ROSA with YUJI OHNO「Don't Let Me Be Lonely Tonight」 オリジナル=JAMES TAYLOR
SONIA ROSA with YUJI OHNO『SPICED WITH BRAZIL』2001年
1970年代のこのコンビの作品が大好きでTVドラマ音源もぜひ作品化して欲しいものだ。
Sonia Rosa with Yuji Ohno Spiced with Brazil1974 03 Don't Let Me Be Lonely Tonight
・ROCO「Headstart For Happiness」 オリジナル=THE STYLE COUNCIL
『BeTI Beyond The Influences』2004年
このカバーは凄く良い!この曲はPAUL WELLERの野太い男声よりROCOの方が断然合ってると声を大にして言いたい。
・TIM CHRISTENSEN「Band On The Run」 オリジナル=WINGS
TIM CHRISTENSEN『PURE McCARTNEY』2013年
TIMはハードロック/ヘヴィーメタル系のDIZZY MIZZ LIZZYのメンバーで2012年6月18日PAUL McCARTNEYの誕生日に地元コペンハーゲンにてPAULのソロアルバム『RAM』を完全再現したLIVEを行った。『PURE McCARTNEY』はその時の様子を収めたものでPAULが一切関わっていないのに勝手にお祝いして盛り上がってるおもしろアルバムなのだ。
heaco『PERFECT CIRCLE』2000年
荒井由実時代の有名曲って“曲力”が凄い。どんな風にアレンジされて誰が歌っても結局原曲の良さが際立ってくる。
中島美嘉『LOVE』2003年
YouTubeを見ていると「接吻」のカバーがプロ、アマ問わず凄い数挙がっているが見る所は一点。サビ終わり、つまり曲の終わらせ方である。オープニングいきなりサビからの終いはAメロの伴奏を重ねるパターンが多いけどエンディングは演奏を終わらせなければならない(オリジナルはフェードアウト)ので色々な終わらせ方があってアドリブを交えてることが多いけどこれをメジャーコードで終わらせるのは最悪。根本的にこの曲を理解しようとする努力を怠っているように感じる。おしゃれなシティポップ、と思いがちだが本質はそうではない。どこか虚無的でありながら濃密な時間が果てしなく続くような艶かしい世界~その表現のためにはコードを変えてはいけない。あえて言うならラストはAマイナーセブンで。Gメジャーとか以ての外である。
数あるカバーの中で一番好きなのは中島美嘉バージョン。スカ調にアレンジされているけど原曲へのリスペクトも感じるし何よりサビを熱唱していないのがいい。この曲をカラオケで歌ったら分かるが熱唱したくなる曲なのだ。でも中島は抑えたトーンで歌うことによって彼女にしか出せないしっとり感を表現している。(*中島バージョンに関しては一般的な見方だけど)
・after7「Betcha By Golly Wow」 オリジナル=THE STYLISTICS
after7『TIMELESS』2016年
自分の考える理想的なカバーソングとは。
1、原曲へのリスペクトが感じられ、
2、原曲の魅力を掘り起こすような素晴らしいアレンジが加わって、
3、原曲の美点を再発見する。
この曲がこれに該当する。プリンスよりこちらだな。