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ミュージックレビュー

EAGLES『Hotel California』40th Anniversary Expanded Edition

今回は楽曲ソースにおけるデジタルリマスターについて決して専門的な話ではなく素人の自分が楽しめるレベルでの事例についていくつか紹介しながら進めていこうと思う。最近のリマスター事情はとても面白いと思っていて友人達との購入したCDについての話題はリマスターの出来具合についてがお約束のようになっている。というのは個別にリマスターの出来不出来には差が生じていて(厳密にはきっちり施されているか全然変わっていないか)特に2000年以降は顕著になってきていると思う。

主な留意点は以下の三つ。

①マスターテープに起因するノイズや音割れ

②音圧

③鮮明度

この三つが改善されているのかどうか。

リマスター盤の一番の喜びは好きな作品で①の矯正が施された時。その作品への愛着が増すような感覚になる。

例えばLAURA NYRO『Gonna take a miracle』

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『Gonna take a miracle』1971年

表題曲について高音部の割れが2000年のリマスターによって解消されLAURAの歌がクリアになった時は嬉しかった。この曲はLAURAが歌うことに喜びを感じている様子がリアルに伝わってくる曲でLAURAの歌の中でも屈指の曲だと思うから。

TODD RUNDGREN『Something/Anything?』

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『Something/Anything?』1972年

「Sweeter Memories」の“バチィ”っというノイズが消えているのに気付いたのはついこの間TODDのベスト盤を中古で買った時。これも嬉しいリマスター効果だった。

②の音圧に関しては大きければいいというものでもないことは十分理解した上でハードロック/ヘヴィーメタルの分野から1枚挙げてみたい。なぜならこの分野だけは音圧が非常に重要でありかつ素人の耳に一番違いが分かるのは音圧が大きくなることだと思うからである。

KINGDOM COMEKingdom Come

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Kingdom Come』1988

プロデューサーはMETALLICAで有名になる前のBOB ROCK。ゴージャスな音作りにリマスターで拍車がかかりジャンルの垣根を越えた名盤の雰囲気が漂っている。

③の鮮明度に関してもヘヴィーメタルの元祖BLACK SABBATHの初期作を挙げてみたい。

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『THE COMPLETE ALBUMS 1970-1978』2014年

ネット通販のカスタマーレビューで複数意見が寄せられているように2つのレーベルがリマスター盤を発売し、その出来に雲泥の差があるというレアな事象が起きたケース。素晴らしい仕事をしたのはRHINO ENTERTAINMENT。

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くぐもっていた一つ一つの楽器がクリアになり現在の音に生まれ変わった。BLACK SABBATHの初期作は店頭で違うレーベルのモノが並んでいる場合RHINOのマークが入っている方を選ぶのが賢明である。

やっとEAGLESHotel California』について。

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Hotel California』1976年

今回の比較対象は前回のデジタルリマスター盤ということになる。デジタルリマスター同士の比較はそのほとんどが“気持ちの問題”と言えなくもない。でも微妙な差でも感じることが出来ればこれはこの上ない喜びに変わることになる。今回のリマスターでは低音部(ベース、ドラム)に奥行きを感じることが出来る。ということで本作は“買い”。ちなみに作品内容に関して今さら自分が何かいう言葉も見当たらない。『Hotel California』には他にハイレゾ音源とSA-CD盤が発売されていてそちらの方は未聴の為語る資格はないが評判は上々のようだ。


Eagles - Hotel California (666)